大学を卒業後、構造設計事務所に入社し、早いもので2年が経過しました。 この機会に、今までを振り返ってみたいと思います。
「カッコイイ家に住みたい」これが私の建築の世界を目指すきっかけでした。
大学入学当初は、意匠の方に興味を持ちましたが、 いろいろな分野を勉強していくうちに徐々に構造の大切さ、すばらしさに惹かれていきました。 建物にとって外観や機能性はもちろん重要ですが、最も重要なのは安全性ではないかと考えるようになりました。
入社した当時は、何もかも初めてのことで、不安でいっぱいの毎日でした。 まず、先輩の指導のもとCADで図面を描くことから始まりました。 初めは、正確におさまりを考えながら図面を描くことに大変苦労しましたが、 しだいに楽しさを感じるようになりました。 そして、仕事にも少し慣れてきた頃、いよいよ構造計算をさせて頂くことになりましたが、 正直なところ戸惑いを感じました。 学生の頃、少なからず構造には自信を持っていたのですが、 実際に計算しようとすると分からない事ばかりで、構造の難しさを痛いほど感じました。 2年たった今でも、分からない事ばかりで、次から次に新しい問題にぶつかります。 しかし、自分で構造計算をして図面を描いたものが、 実際に建物として建ったときには、なんともいえない感動で胸がいっぱいになりました。 それと同時に自分の仕事に対する責任の重さを再認識しました。
振り返れば、今までの私は周りの人達に甘えてばかりいたような気がします。 しかし、もう3年目ともなるとそう甘えてばかりはいられません。 これからは、1日も早く仕事を覚え、自分が担当する仕事に責任を持ち、お客様に満足して頂ける様努力していきたいと思います。
未熟者ではございますが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
(2001年10月掲載)