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うちのウサギが死にました - 岩崎 哲也 (岩崎哲也建築設計)(2006年09月13日 更新)

苦手とする事は多くあるが、なかでも文章を書く事は最たるものです。 「実務現場からの声に一文」と電話を頂き「以前一度書きましたから」と答えると、 「復帰後と言うことで」と押し切られてしまいました。

永く名前だけを残してもらい幽霊会員みたいなものでしたが、 久しぶりに例会に出席してみると、構造協議会もNPOに組織替えになるとこ事、 この私の文章が組織改変後の”栄えある機関誌第1号”の紙面を汚してはと、 心配しつつ最初の文も交えながら書きます。

以前書いたのはどんな事だったかなと思い機関誌を引っ張り出してみると「設計事務所の休日増」と題していました。 「人間生活のコーディネーターたらんとする建築設計屋こそ社会に率先して週休二日とするべきだ」読んでいたら、 どこかちょっとかゆくなってきました。 あっ、そうだその頃構造協議会で「超々高層フォーラム」をやって、自分も裏方で少し手伝ったなー、確か9年前の事です。

休日増、超々高層、これらの言葉に「バブルは、弾けた」と言われながらも、 バブルの勢いがまだ少しは残っているいい時代だったなーと、なつかしく思い出しました。 文章の最後は「フレックスタイム制」「在宅勤務」これらの労働形態は設計事務所に向くのでは、と結んでいます。

昨年1月44歳にして一応「独立」とゆうことににました。 「平均週休4日制」「フレックスタイム制」「在宅勤務」いとも簡単に実現しました。

2台目のパソコン購入に始まり、プリンター、プロッター、スキャナー、etc。 経費削減のために、メーカー及び販売店とサポート契約をしなかったばっかりに、苦労の多い事にはまいってしまいました。

たまる一方のストレスを解消してくれたのは、 5年ほど前から飼っていた、ウサギのイーブイ(子供がアニメのポケモンのなあから名付けた)でした。 しぐさがなんとも愛らしく、見ているだけで心なごむものでしたが先日死んでしまいました。 このウサギは私が設計監理を担当した老人ホームで飼われていたのを、 2つ目の施設が建つ前に生まれて2週間で貰ってきたものでした。 老人ホームではアニマルセラピーとして、犬、猫、ウサギ等が飼われたりします。 ご存知とは思いますが今流行りの「癒し」です。 心が傷ついている訳ではないが、不景気で先行に漠然とした不安に誰もが「癒し」を求めているんだなーと、ふと思いました。

ウサギがいなくなってから、自宅横を通る下校途中の小学生のざわめきが、 こころなしか大きく聞こえるようになった気がします。 その声を聞きながら「ガンバロー、ガンバロー」と2年目の夏です。

(2001年10月掲載)